ルーキー紹介

組合員の中から、2人のイケメン新メンバーを紹介します。(*年齢は平成24年現在)

 

ライン 埼玉県から移住、就農した金子恭万(やすかず)さん(60歳)
畑でサックス、大型バイクで“通勤”のちょいワル百姓(おやじ)

金子さん
どこからともなく聞こえてくるサックスの響き。辿っていくと畑の一画のハウスに辿りつきました。ハウスの前にはでっかいバイク。声をかけると、中からサックスを手に照れ笑いするダンディーな金子さんが登場です。

「就農の地を岡山に決めたのは、瀬戸内の温暖なイメージがあったから。ところが、ところが(笑)。このあたりの中山間地域は寒くて。そこはもう予想外でした。
前職は会社員。農業は、定年後にやってみようかなと考えてましたが、それだと60過ぎ。たぶんエネルギー残ってないなぁと。で、ちょうど50歳になったときに会社を早期退職して。会社員時代は毎夜残業続きで帰りが遅かったため、退職決意に家族から特に反対もなかったですね。

岡山県の定年退職者就農システム事業の担当者から川上町を紹介してもらって、8回ほど現地と埼玉を往復しながら準備。そして、2003年に家族で川上町に移住しました。
娘たちは、2人ともこっちの人と結婚しました。まるで娘を嫁がせに来たようなものですよ(笑)。

この地域に上組営農実行組合があるということは、地域の大きな魅力ですよ。
岡山県は有機栽培に力を入れていて、全国的にみてもレベルは高いと思います。よそへ行った時などその地域の有機栽培農産物を見る機会があると、改めて感じます。
『おおけっこう、うちらやっぱり、いいじゃん!』と」





ライン 新規就農した大川勝巳さん(33歳)と奥様
砂地が雨を吸収するごとく成長中の、チーム最年少のホープ

大川さんご夫婦

見晴らしのよい広い農地で一心に作業している青年がいます。笑顔がさわやかな大川さんです。関西の大学に進学し、飲食店に就職後、食への興味から農業を志しました。実家は高梁市成羽町。平成21年に高梁市に移住、2年の準備期間を経て就農しました。

「父は会社員でした。昔から農業に、というより食べ物に興味があって。だから食を扱う外食産業に就職したんですが、次第に料理素材である野菜をつくってみたいと思うようになって。農業も楽しいかなと思ったんです。体を動かす仕事は自分に合っているなと。で、思い切って仕事を辞めて、本当に自分は農業をやりたいのか、果たして向いているのかを確認するために、まず1年間、日本農業実践学園に通いました。

実際に土に触れて野菜をつくるうちに、はっきり実感しましたね。やっぱり自分は農業が好きだと。仕事として農業をやっていくことに決め、滋賀県の農業法人に就職しました。有機農業をやりたいと思ったきっかけは、3年間働いたその農業法人での経験から。ここが有機の農場だったんです。

平成23年から上組営農実行組合の一員になりました。初めて自分の作ったものを出荷した時はうれしかったですねー。今は大変なことより、楽しいことのほうが多いかな。失敗もありますが、『来年はこうしようと』とすぐに前向きに考えます。夢ですか? ずっと楽しんで農業していてきたいです。できれば、お客さまの顔を見ながら、声を聞きながらつくっていきたい。とにかく、いいものができるよう技術を追求していきたいです」